夜釣り中に突然暴行を受けた件について(経緯と注意喚起)
この度、房総半島で起こった夜釣り中の暴行の件について、SNS上を騒がせてしまっている事、申し訳ございません。
また多くの方からご心配や励ましのお言葉をいただき、本当にありがとうございます。
私が被害を受けた本人です。
今回の件について憶測が広がらないよう、また夜釣りをされる方への注意喚起という意味で、現時点でお伝えできる範囲で経緯をまとめます。
長文となりますので結論だけ言うと
「場所を問わず、釣行そのものに自然だけでなく、悪意を持った人間と出くわすリスクもある」
という注意喚起について書いています。
以下、お時間のある方はよろしければご覧くださいませ。
なお、本記事は警察の捜査に影響しない範囲で記載しています。
発生日時
2026年7月6日(月) 午後11時頃
当日の状況の時系列
単独で夜釣り中。周囲は無人。
雨でレインコートのフードまで着用、雨音・風音(同時刻のWindy風速6m)・波音が重なっていたため、周囲の状況を明かりは勿論、音だけで判断するのが難しい状況でした。
仕掛けをキャスト、糸ふけを巻き取り、クーラーに腰掛けてから1分後程度経過した頃、
突然後頭部に強い衝撃を感じ、その衝撃で座っていたクーラーから転げ落ち、堤防に尻もちをつきました。
この時点でメガネやヘッドライトが飛ばされました。
ヘッドライトは仕掛けの確認以外は消灯していたため、夜目には慣れていました。
尻もちをついた状態で振り向くと人が立っており、さらに近づいてきて、海へ落とそうと2度押してきました。
堤防の縁からは1.5m位離れていたため落水せずに済みましたが、2度目に押された際、手をついたところは縁まで数cmといった距離でした。
その時点で何が起こったのか分からず、頭の痛みもなく、気が動転していたこともあり、釣りの知り合いがたまたま同じ場所に来て、挨拶代わりに冗談で頭を小突かれた程度だと思っていました。
(よく考えれば、そんな悪質な冗談をやる知り合いなど居ないのですが)
冗談にしてはやりすぎだと思い、足元に転がったクーラーを自分の足で蹴って相手に当てました。それで相手が2~3歩後ずさり、魚の血抜きバケツに足が引っかかって少しバランスを崩しました。
その間は5秒ほどだったと推測しますが、相手が離れた隙に体勢を立て直し、自分が立ち上がると同時に、頭から激しい出血があることが分かり、地面にバタバタと絶え間なく血が落ちていることに気が付きました。
その瞬間に、その人物が明確に自分に対して敵意を持っていると認識しました。
こちらが「何者だ!」と声を上げ、近眼のため顔を確認しようと近づくと、猫同士の威嚇で聞くような唸り声を上げてきました。
こちらがさらに近づくと、相手は一歩下がり、猫のような唸り声を続けました。
これは危険だと判断し、ファイティングポーズを取ると、相手も拳を構えて同じ姿勢を取りました。
そこでこちらが二、三歩ほど突進するように動くと、相手は身をひるがえして堤防を走って逃げていきました。
上記は、事の発生から1分も経たないうちの出来事です。
日本語、いずれの国の言語とも分かる会話はありませんでした。
携帯のライトをつけ、「おい!」と叫びながら、逃げた方向に目をやりつつメガネとヘッドライトを探しました。ここで約30秒ほど費やしました。
メガネとヘッドライトを装着し、最大光量で照射しましたが、相手の姿を捉えることはできませんでした。さらに1分ほど相手を探しましたが、この頃には恐怖も込み上げてきて、広範囲を捜索することはできませんでした。
その後、危機は一旦落ち着いたと判断し、110番通報により警察に現場へ来ていただきました。
犯人が車で来ていたとしても、物理的に駐車可能な場所まで走っても2~3分はかかるはずですが、車両がライトを点けて走り去る様子もありませんでした。
また、大声を出したことで偶然、近隣旅館の宿泊者が、誰かが漁港入口から幹線道路へ続く道の方向へ走り去っていくのを見たと証言してくれました。
釣り場について
現場の詳細については、捜査への影響を考慮して具体的には伏せますが、釣り人が南房と呼称する地域となります。
また今回の現場について、「立ち入り禁止区域だったのでは」という声も見受けられます。
事件後、警察および地元漁師の方立ち会いのもと確認したところ、当該堤防は立ち入り禁止区域ではなく、24時間釣りが可能な場所であること、また漁協が指定する駐車場所についても利用可能であることを確認しています。
もちろん、釣りは危険を伴う趣味であり、安全管理は各自の責任となりますが、今回の件は立ち入り禁止区域へ侵入したことで起こったトラブルが原因で発生したものではありません。
また、現場へ向かう際に交通トラブル等があったわけでもなく、個人的に誰かから恨みを買っていたという事情もありません。
犯人の特徴
現時点で把握している特徴は以下のとおり
・単独
・身長165cm前後
・細身
・若い印象(動きが機敏だった)
・甲高い声(奇声を発していた)
・全身黒いレインコートかパーカーのような衣類(フード着用)
・白い手袋
・暗色系のスニーカー
・ヘッドライト未着用、何らかの光源も未使用(闇に紛れての襲撃)
病院での診察結果
頭部から出血があったため、簡単な意識確認をしていただいたうえで、ひとまず外科を受診。
縫うほどの傷ではありませんでしたが、診察では「外傷の様子から拳などによるものの可能性は低く、点状の傷がいくつも見られる」と言われました。
襲われた際、相手が手に何を持っていたかは確認できませんでした。ファイティングポーズを取った時点では両手は空いており、凶器をポケットなどにしまっていた可能性もありますが、現時点では具体的な凶器を断定できないため、ここでは推測を控えます。
その後、脳神経外科でCT検査を受けましたが、幸い頭蓋内に異常はありませんでした。
診断書を取得し、警察へ提出する予定です。
普段からフローティングベストタイプのライフジャケットを着用しているのと、手袋もしていたのも幸いし、それ以外に傷はありません。
幸い大事には至りませんでしたが、あとほんの少しで海へ転落していた可能性もあり、結果を考えると非常に危険な状況だったと感じています。
今後について
館山警察署へ被害届を提出し、捜査に全面的に協力していきます。
重ねてですが、現場の詳細については、捜査への影響を考慮して具体名は伏せます。
また重要な事として、今回の件は特定の釣り場だけの問題と考えていません。
日本全国、夜間に人通りの少ない堤防や、駐車場から近くアクセスしやすい磯場などでも、同様の事件が起こる可能性は十分にあると思います。
房総半島などは装備さえしっかりしていれば、比較的容易にアプローチ可能な磯場も多いです。
そのため、夜釣りをされる皆さんには「事件が起こった場所だから危険」ということではなく、
「どこでも釣行そのものに自然だけでなく、悪意を持った人間と出くわすリスクもある」
という認識を持っていただければと思っています。
もし常習者がこういった犯行をするなら、次は場所を変えて行うのではないかと考えます。
今後の対策として
釣りとは自然が相手なので、これまで自然についての対策は行ってきましたが、今回の経験を踏まえ、自分自身も安全対策を見直そうと思っています。
・単独釣行を避ける
・周囲の状況を定期的に確認する
・ヘルメット着用(落水の際、頭の保護に有効)
・法令に従った護身具をライフジャケット内など、緊急時に取り出せる位置へ携帯する
・異変を感じたら早めに110番通報する
最後に
投稿の目的は、不安を煽ることでも、憶測を広めることでもありません。
同じような被害者が出ないよう、夜釣りを楽しむ皆さんに注意喚起をしたいという思いで公開しています。
これからの時期の夜釣りは釣り物も増え、とても楽しい季節です。
だからこそ楽しい釣行が最悪の事態に変わらないよう、切に願います。
また今回、一緒に釣りする仲間である
「ぬこまた調査団:大西隊長」様
「よ~ぜふ」様
のお二人には、自分よりも釣り人の皆さんへの発信力があり、
自分が事件後に冷静でなかったり、警察や病院などの対応に追われていた中で、
一先ず緊急で注意喚起を回して欲しいと連絡をしたところ、すぐにSNSでも共有していただきました。
お二人も、自分と同じで「今日、また誰かに同じような事件が起こってしまうことを心配して」の行動です。
結果として、事件当事者の発信が遅くなり、お二人にSNS上で矢面に立っていただく形になってしまい、本当に申し訳ございませんでした。
また今回SNSで注意喚起を共有して頂いたり、意識して頂いた皆様にも、深く感謝申し上げます。
今後も進展がありましたら、差し支えない範囲でご報告します。
ギタリストという仕事柄、手をケガしなかったのは不幸中の幸いでした。
そしてSNSも本業である音楽の事や、記録的な魚を釣ったとか、素敵な事で話題になりたかったです。
読んで頂いてる皆様と同じように、釣りは自分のライフワークです。
今後も益々安全を意識して取り組んでゆきます。
あの瞬間は本当に殺されると思いました。
40歳を過ぎた中年男性の自分でも、さすがに事件当日と翌日はほとんど眠れませんでした。
同じような思いをする方が二度と出ないことを願って、文章を締めくくります。